海事代理士試験口述試験再現してみた

海事代理士試験の口述試験を再現してみました。一部あやふやなところがあったり、わからないところもあるので再現率は75%から80%くらいです。

国交省のサイトで口述問題が公表されましたので、修正しました。

海事代理士試験口述試験再現

船員法

ワイワイ

よろしくお願いします。

面接官面接官

よろしくお願いします。今から船員法について5問出題します。

ワイワイ

あ、はい。

面接官面接官

労働時間の定義についてお答えください。

ワイワイ

う~ん。(過去問で見たけどおぼえてねぇー)

ワイワイ

わからないので次おねがいします。

面接官面接官

はい。では、法13条に基づき、船舶が衝突したときに、船長がとるべき処置は何か、お答えください。

ワイワイ

(え、ヤバい、なんだっけ?)えと・・・

ワイワイ

人命の救助とか、荷物の救助とかです・・。

面接官面接官

はい。では、雇入契約の成立があったときに提示しなければならない書類を2つ答えて下さい。

ワイワイ

(これは何とか答えられそう)えと、海員名簿、船員手帳です。

面接官面接官

はい。では、法第7章の有給休暇に関する規定が適用されない船舶を2つ答えて下さい。

ワイワイ

(ああ、はいはい)えと、漁船と家族船です。

面接官面接官

はい。では、救命艇手を選任しなければならない船舶を2つ答えて下さい。

ワイワイ

(え、きゅうめいていしゅ・・?なんだそれ?)えと・・・

ワイワイ

わからないです・・・。

面接官面接官

以上となりますが、最初と最後の問題がまだですが、もう一度言いましょうか?

ワイワイ

はい、最初の問題をもう一度お願いします。

面接官面接官

はい。労働時間の定義についてお答えください。

ワイワイ

(もう適当に答えよう・・)う~ん。給料その他報酬をもらって作業する時間ですかねぇ。

面接官面接官

はい。最後の問題もいいますか?

ワイワイ

はい、お願いします。

面接官面接官

はい。救命艇手を選任しなければならない船舶を2つ答えて下さい。

ワイワイ

(やっぱり、さっぱりわからん。もう適当に船の名前あげとくか)旅客船とかです・・

ベル

チ~ン

面接官面接官

終わります。

ワイワイ

ありがとうございました。

公表された模範解答と自分の解答を照らし合わせてみると、労働時間の定義の問題は0点としても、何とかひねり出した第2問と第5問で1点ずつ取れているのではないかと思います。第3問と第4問は正解として、10点中6点は確保したのではないかと思います。

船舶法

ワイワイ

よろしくお願いします。

面接官面接官

よろしくお願いします。今から船舶法について5問出題します。

ワイワイ

あ、はい。

面接官面接官

次いきます。船舶国籍証書を取得した後でなければできないことは何ですか?

ワイワイ

(は?なんだそれ。。)う~ん。なんだろうなぁ。(わかんねぇ~)

ワイワイ

(適当に)航海、いや航行することができないとかですかね。。

面接官面接官

船舶に表示すべき事項について「船名」と「総トン数」以外全部あげてください。

ワイワイ

あ、はい。え~と、船舶番号と喫水尺度と・・・

ワイワイ

う~ん。(あとなんだっけ?)

ワイワイ

あ、船籍港です。

面接官面接官

はい。では、船舶所有者が錯誤または遺漏があることを発見したときに、訂正の申請をすべき事項を全て答えて下さい?

ワイワイ

(過去問でみたやつだな)えと、登録した事項、船舶国籍証書又は仮船舶国籍証書に記載された事項と、あと・・

ワイワイ

(なんだっけ?)あ、船舶件名書に記載された事項です。

面接官面接官

では、船舶法で申請・提出先が船籍港を管轄する官海官庁とされている手続きを全部あげてください。

ワイワイ

(過去問では確か2つだけ答えさせてたのに全部か)え~と、総トン数の測度申請と総トン数の改測申請、あと検認申請と・・・。

ワイワイ

検認の延期申請?かな。

面接官面接官

はい。では、船舶国籍証書の交付を受けている船舶が譲渡された場合の手続(誰が、どこに、何をすべきか)について答えて下さい。

ワイワイ

(やっときた!)はい。まず、船籍港を管轄する登記所に、所有権移転の登記をして、その後、変更登録の申請をします。その後、船舶国籍証書の書換を申請して、申請後に書換前の船舶国籍証書を返還しなければならないです。

※こんな感じで答えたと思いますが、変更登録と「同時に」船舶国籍証書の書換を申請しなければならないとは言わなかった気がするなぁ。あれほど、何度も過去問見たのに。。。

公表された問題をみると「譲渡」の場合の手続になっていますね。僕は「総トン数の変更」だったと思っていたのですが、記憶違いかなぁ。ただ、面接官も「うん、うん」という感じでうなづいていたようにみえたので、「譲渡」の問題で出たとしたら、「譲渡」の手続を答えたのだと思います。

面接官面接官

以上となります。

ワイワイ

ありがとうございました。

※こんな感じの5問だったと思うのですが、1問有効期限に関する問題もあったような気がするんですよね。なので、1問聞かれていない問題があるかもしれません。

有効期限に関する問題は、船舶安全法で出ていました。「5か月以内」と答えたのは女性面接官に対してだったと思ったのですが、人間の記憶って曖昧だなぁと改めて思いました。

船舶法については、第2問から第5問までは正解ではないかと思います。第5問は「同時」といってないので、これについてはちょっと怪しいですが。第1問も1点は確保していると思うので、10点中9点だったのではないかと推察します。

船舶職員及び小型船舶操縦者法

ワイワイ

よろしくお願いします。

面接官面接官

よろしくお願いします。今から船舶職員及び小型船舶操縦者法について5問出題します。

ワイワイ

あ、はい。

面接官面接官

では、船舶の船長のことを「船舶職員」というときと、「小型船舶操縦者」というときがあるが、その違いを答えて下さい。

ワイワイ

(え?なに。。)う~ん。(わかんねぇ~)

ワイワイ

えと、小型船舶の場合は1人の場合が船長で・・・(もう自分でも何言ってるかわからん・・・)すみません、次おねがいします。

面接官面接官

では、Aさん所有のプレジャーボートをBさんに船舶のみの貸渡しをした場合、この法律に規定する船舶所有者とは誰ですか、理由も答えて下さい。

ワイワイ

(え?なに。。問題が早くてよくわからん)う~ん、もう1回お願いします。

面接官面接官

はい。Aさん所有のプレジャーボートをBさんに船舶のみの貸渡しをした場合、この法律に規定する船舶所有者とは誰ですか、理由も答えて下さい。

ワイワイ

(船舶所有者が誰に貸そうと船舶所有者は変わらんだろ・・)・・・・

ワイワイ

あ、借りた人です。

※2回聞いても特に最後の方がよく聞き取れなかったのですが、不意に閃いて船舶所有者の規定の適用の問題だと気づき、答えました。

公表された問題をみると「理由」も問題となっていますが、僕は聞かれなかったです。「Bさん」と答えずに「借りた人」と答えたからかもしれません。

面接官面接官

はい。では、日本国民がSTCW条約の締約国以外の国を旗国とする15万トンのタンカーを船舶のみを借り入れた場合、この法に定める船舶所有者たる日本国民は、この法に定める乗り組み基準に従い、海技士を乗り組ませる必要があるか否か答えて下さい。

※この問題は結構長くてよく覚えてないです。過去問に出てきた締約国に関する問題ではなかったと思います。

公表された問題をみてもピンとこないです。

ワイワイ

(早いし、長いしでさっぱりわからん・・・)もう1回お願いします。

面接官面接官

はい。では、日本国民がSTCW条約の締約国以外の国を旗国とする15万トンのタンカーを船舶のみを借り入れた場合、この法に定める船舶所有者たる日本国民は、この法に定める乗り組み基準に従い、海技士を乗り組ませる必要があるか否か答えて下さい。

ワイワイ

(ダメだ、さっぱりわからん。必要かって聞いてるから当てずっぽうで答えるか・・)う~ん。

ワイワイ

はい、必要です。

面接官面接官

では、その理由をお答えください。

ワイワイ

(は?!何いうとんねん。そこで理由聞くかぁぁ・・・)えと、えとですね・・・

ワイワイ

わからないです・・・。

面接官面接官

はい。では、海技試験の筆記試験において、基準点に達した試験科目について免除を受けることができる期間を答えて下さい。また、その場合に必要な書類は何ですか。

下でも書いてありますが、再現時に思い出せなかった問題がこれですね。

ワイワイ

(わ、よくわからんねぇ~)う~ん。なんだろうなぁ。

ワイワイ

わからないです・・・。

面接官面接官

では、次いきます。四級海技士(航海)の海技免許を受けようとする者が終了していなければならない海技免許講習を2つ答えて下さい。

ワイワイ

(お!これは答えられるぞ)

ワイワイ

はい。消火講習、機関英語講習です。

公表された問題をみると「航海」になっていますね。僕はたぶん「機関」だと思っているので、「機関英語講習」と答えたと思います。

※ここまでで4問ですが、あと1問が全く思い出せないんですよね。たぶん、答えられなかった問題だとは思うのですが、思い出したら追記していきたいと思います。

船舶職員及び小型船舶操縦者法は惨敗ですね。わからない問題が3問ありましたので、これは0点。もしかしたら第3問は理由は答えてないですが、必要か否かについては「必要」と答えているので、1点もらえてるかもしれません。第2問は正解で、第5問は「機関」英語講習と答えてしまってるので、消火講習の1点のみかもしれませんね。ということで、10点中4点といったところでしょうか。

船舶安全法

ワイワイ

よろしくお願いします。

面接官面接官

よろしくお願いします。今から船舶安全法について5問出題します。

ワイワイ

はい。

面接官面接官

法5条第1項第4号において、臨時航行検査はどのような場合に受検しなければならないと規定されているか答えて下さい。

ワイワイ

う~ん。(過去問で見たなぁ。)

ワイワイ

えと、船舶検査証書がないときに臨時に航行させたいようなときです。

面接官面接官

はい。では、漁船の場合において、満載喫水線の標示を義務づけられているのはどのような船舶か答えて下さい。

ワイワイ

(お、わかるぞ)はい。総トン数20トン以上の漁船です。

面接官面接官

沿海区域を航行区域とする総トン数200トンの旅客船の船舶検査証書の有効期限は何年ですか。

※最初の方はよく覚えていませんが、旅客船と確かに言ってました。

再現時には一部しか思い出せませんでしたが、こんな問題だったんですね。問題聞いた時も全部は聞いてなくて、「旅客船」、「有効期限」のキーワードから答えを出したと思います。

ワイワイ

(旅客船っていったよなぁ。)はい、5年です。

面接官面接官

はい。では、定期検査の結果、船舶検査証書の交付を受けることができる船舶について、当該船舶の従前の船舶検査証書の有効期間満了日までに、国土交通省令に定める事由により、新たな証書の交付を受けられない場合、当該船舶の従前の船舶検査証書は、当該証書の有効期間の満了日の翌日から最大何月まで効力を有するか答えて下さい。

ワイワイ

(定期検査の結果っていうたよなぁ)う~ん。

ワイワイ

5か月以内です。

面接官面接官

はい。では、法26条において、船舶検査の受検義務が、船舶借入人に課せられるのはどのような場合か、答えてください。

ワイワイ

(さっきも似たような問題あったなぁ)えと、船舶を借りている場合です。

これは完全に問題を勘違いしていました。過去問でよく出てきた船舶借入人に船舶所有者の規定が適用される場合のこととばかり思っていました。まぁ、答えは合ってるんですけどね・・・。

面接官面接官

以上となります。もう1回聞きたい問題とかありますか?

ワイワイ

いや、特にないです。

面接官面接官

では、時間までお待ちください。

ベル

チ~ン

面接官面接官

終わります。

ワイワイ

ありがとうございました。

船舶安全法の模範解答と自分の解答を照らし合わせてみると、一応全部正解ではないかなぁと思います。第5問は完全にラッキーでしたが。ということで10点満点だったと推察します。

口述試験再現雑記

以上が口述試験のだいたいの再現となります。自分の記憶をベースに過去問や条文を眺めながら作成してみましたが、問題が出された順番とかはかなりあやふやです。

問題自体もこんな感じで聞かれたというだけで、正確ではないかもしれませんし、そもそも出されていない問題も混じっているかもしれないです。例えば、船員法だと聞かれた記憶がある問題が6問あるんですよね。

また、船舶法のところでも書きましたが、船舶法でも上に書いた問題以外に聞かれた記憶のある問題があるので、実際とはちょっと違うかもしれません。

こう再現してみると、自分の解答が結構できてないことに気づかされます。正直、試験直後は船舶安全法がそこそこできたという実感もあって、大丈夫かなと思ったのですが、再現してみると合格基準とされる6割は答えられていないのではないかと思っちゃいますね。

それでも受かればこんな感じでも大丈夫となるし、落ちてればこんなんじゃ落ちますよということになるので、これから受ける人に多少の参考にでもなればと思います。まぁ、僕も来年受けることになるかもしれないですが・・・。あ~、もう受けたくないな(笑)。合格したので来年受けることはなくなりました。よかったです。

その他としては、面接官に関して言うと、4人ともだいたい30代~40代といった感じでした。船舶職員及び小型船舶操縦者法の面接官はちょっと早口で聞き取りずらかったですが、ものすごい早口というわけではなく、他の3人に比べて若干早いかなという程度です。ただ、ああいう緊張感のある場面では、その若干が結構ひびくんですけどね。

あとヒントというか、助け舟を出してくれるみたいなことも書いてあるブログを見た記憶があるのですが、僕に関しては助け舟を出しようがないほどチンプンカンプンな解答だったのか、全くなかったです。

あとは、隣が結構近いので、他の人の声が気になったりするかと思いましたが、僕の場合は全く気になりませんでした。集中していたせいか隣からの声はほとんど聞こえなかったです。

以上が口述試験の再現及び雑感となります。

問題があやふやなところは、国交省から問題がアップされ次第、補完していきたいと思います。

問題公表後追記

12月13日口述試験の合格発表がありました。口述試験受験者160人に対し、合格者は97人と口述試験としてはかなり厳しい試験となりました。今年の口述試験の合格率は60.6%ということで、実に40%近い人が落ちたということになります。

僕は、今回合格することができましたが、再現を見てもわかるとおり、適当に答えたものが正解していたり、問題を勘違いしていたのが正解していたりと運もかなり左右したかなと思います。

僕には出されなかったもう一方の問題をみても、そっちの問題のほうが僕の場合答えられないかもしれないなという印象を受けたので、出された問題に関しても運がよかったと思います。

再現のところで書いた自己採点を合計すると40点満点中29点になりますが、先にあげた運よく正解した問題などを差し引きすると、一気にボーダーラインまで落ちますので、ホント紙一重だったなと感じています。

僕は正直なところ、口述試験に関しては6割が合格基準とされていますけど、顔見せのようなもので、実際は6割もとらなくても合格できるのではないかと思って高を括っていたのですが、間違いでした。海事代理士試験の口述試験は落としてくる試験なんだなと。

とりあえず合格できてよかったです。来年受ける人は大変だと思いますが頑張ってください。