危険物取扱者の乙種は第1類から6類までありますが、今回は1番人気の乙種第4類の概要について記載していきます。
危険物取扱者は、燃焼性の高い物品として消防法で規定されているガソリン・灯油・軽油・塗料などの危険物を大量に製造・貯蔵・取り扱いする各種施設で必要とされる国会資格になります。
危険物取扱者は、以下のように甲種、乙種、丙種と分けられていて、取り扱いができる物品が異なります。
資格 | 取扱い可能な危険物 | |
---|---|---|
甲種 | 全種類の危険物 | |
乙種 | 第1類 | 塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類等の酸化性固体 |
第2類 | 硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム等の可燃性固体 | |
第3類 | カリウム、アルキルアルミニウム、黄りん等の自然発火性物質及び禁水性物質 | |
第4類 | ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類等の引火性液体 | |
第5類 | 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物等自己反応性物質 | |
第6類 | 過塩素酸、過酸化水素、硝酸等酸化性液体 | |
丙種 | ガソリン、灯油、軽油、重油等第4類の指定された危険物 |
受験資格
誰でも受験できます。
試験日
都道府県によって異なりますが、年に7~8回は実施されている都道府県が多いです。東京であれば、乙種第4類ならほぼ毎週のように実施されています。
詳しい日程はこちらから
受験申込受付期間
こちらも都道府県によって異なりますが、試験日の1か月半前くらいから受験申込受付が始まるところが多いです。
申込方法は、書面申請、ネット申請いずれも可能ですが、申込期間が1週間程度しかない都道府県が多いので注意が必要です。
詳しくはこちらから
試験地
47都道府県で実施されています。
受験料
乙種 4600円
試験科目・問題数・試験時間
試験科目・問題数
①危険物に関する法令:15問
②基礎的な物理学及び基礎的な化学:10問
③危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法:10問
※すでに乙種いずれかの類の免状を所持している場合は①②が免除となります。
試験時間
2時間
※上記①②が免除されている場合は、35分
合格基準
試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上の場合
※1科目でも60%を下回ると不合格となる。
直近の合格率など
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成28年 | 264946人 | 76575人 | 28.9% |
平成29年 | 256587人 | 88328人 | 34.4% |
平成30年 | 240102人 | 93667人 | 39.0% |
さすがに人気資格とあって、年間25万人前後が受験していますね。ここ3年間は受験者が少しずつ減っていっていますが、合格者数は増えている状態となっています。