FP2級試験雑感②実技試験編

前回に引き続きFP2級の試験雑感を書いていこうと思います。今回は実技試験についてです。

実技試験

第1問(問1~問2)

まず第1問はライフプランニングと資金計画からの出題でした。問1は学科試験でも出てくるFPの仕事の範囲の問題。これは問題集でもよく出てくるので問題なかったです。全問正解でした。

問2は消費者契約法からの問題。消費者契約法は今回学科試験でも出てきましたね。僕は学科試験では間違ったのですが、ここではしっかり正解できました。特に難しいと思った肢はなかったです。

ということで、問1〇 問2〇 でした。(〇=正解 △=部分正解 ✕=不正解)

第2問(問3~問6)

第2問は金融資産運用からの出題でした。まず問題3は株式の権利付最終日の問題。これは株をやっている人であればすぐわかるかなぁと思います。ただ、前は3営業日前だった気がするので、テキスト読んでなかったら間違ったと思います。

問4は配当利回りとPERの計算問題。PERは覚えていたのですぐ解けましたが、配当利回りはど忘れ。ま、あとで解こうと思い、後回しにしましたが時間が足りず戻ってくることはなかったです。

問5は投資信託の問題。(ア)はすぐわかりますが、(イ)はわかりませんでした。投資信託の手数料についてしっかりとした知識がないと厳しいですね。テキストにまとめの表は載っていた記憶はあったのですが思い出せなかったです。

問6は学科試験でも出たシャープレシオの問題。ここでも学科試験と同じ問い方だったのでラッキー問題でした。

ということで第2問は、問3〇 問4△ 問5✕ 問6〇 でした。

第3問(問7~問10)

第3問は不動産からの出題でした。まず問7は建蔽率と容積率の問題でした。これは建蔽率の緩和措置もからんでいてしっかり覚えてないと解けなかったかもしれませんね。僕の場合はしっかり覚えていたというわけではなかったですが、建蔽率は何か10%ボーナスみたいなのがあったなぁって感じで6/10を7/10に変えて270×7/10=189を導き出し、容積率も指定容積率と何かを比較してたなぁ程度しか覚えてなかったのですが、図面をみて何とか幅員4m×法定乗数4/10=16/10を出して、指定容積率20/10と比較して低い方である16/10を使って270×16/10=432を導き出しました。ちなみに16/10を選んだ理由は、幅員が4mと狭かったので火災の時に危険度が増すから容積率は低くなるだろうと思って16/10を選びました。

問8は修繕積立金の目安額を求める問題でしたが、これは資料にある算出式に数字をあてはめていけば簡単に答えは出ました。計算ミスしないように丁寧にやったので少し時間はかかりましたけどね。

問9は借地借家法からの問題。これはテキストに表でまとめられていましたし、問題集でも見たので難なく答えられました。

問10は不動産譲渡時の税金の問題。これは公式を覚えていたので、これに3000万円の特別控除を引けば(ア)は1000万円とわかりました。次の(イ)は長期譲渡所得か短期譲渡所得いずれにあたるかという問題でしたが、これは譲渡した年の1月1日地点で年数を判断することは知っていたので、ひっかからずに「短期」を選ぶことができました。

ということで、第3問は、問7〇 問8〇 問9〇 問10〇 で全問正解でした。

第4問(問11~14)

第4問はリスク管理からの問題でした。問11は保険証券を見て保険金を計算する問題。テキストや問題集にもきっちり出ている問題だったので、しっかり点に結び付けたかったのですが(ウ)を間違ってしまいました。理由は三大疾病保障定期保険特約にありました。この特約は保険金を受け取らずに死亡した場合は原因関係なく保険金をもらえるんですね。普通に覚えてなかったです。

問12は所得税における雑所得を求める問題でした。リスク管理というよりはタックスプランニングからの問題かな。ここもね、よくわからなかったです。遺族厚生年金が非課税にもかかわらずそれを含めて計算していましたし、源泉徴収された税額の扱いもわからなかったのでボロボロでした。

問13は再び保険証券の問題。ここは完全正解でした。(エ)は資料読めば知識なくても解けますね。

問14は地震保険付火災保険の問題。ここは(イ)を間違ったのですが、今読んでみてなぜ〇にしたかわからないんですよね。普通に保険証券をみれば補償の対象になるとわかりそうなものなんですが。。

ということで、第4問は、問11△ 問12✕ 問13〇 問14△ といまいちな結果となりました。

第5問(問15~問18)

第5問はタックスプランニングからの出題でした。タックスプランニングは一番直前にテキストを読んでいた分野だったのでわりと自信をもって解くことができました。

まず問15は退職所得を求める問題。これは公式を覚えていたので問題なく解けました。問題集で解いたときは最後1/2を掛けわすれていましたが、本番ではちゃんとできました。

問16は損益通算の問題。これも問題集に載っていた問題だったので大丈夫でした。問17は所得の種類の組み合わせ問題でした。選択肢に所得の種類が出ていますし、資料読めばこれは解けるかなと思います。

問18は建物の減価償却費を求める問題。これも公式を覚えていたのと定額法を使うことはわかっていたので普通に計算して求めました。

ということで、第5問は、問15〇 問16〇 問17〇 問18〇 で全問正解でした。

第6問(問19~問22)

第6問は相続・事業承継からの出題でした。まずは問19は路線価方式による相続税評価額の計算式の問題でした。これは数字は違いますが問題集に載ってた「貸家建付地」の問題だったので、ほとんど即答といった感じで肢4を選びました。

次の問20は贈与税額を求める問題。これは問題集で解いたときは解けなかったのですが、問題集をやっていたおかげで解くことができました。

問21は法定相続分を求める問題。まぁ、これは予備試験受験生なら秒殺でしょう。問22は相続後の手続きの問題。数字の問題でしたが、典型的なものばかりだったので問題なかったです。

ということで、第6問は、問19〇 問20〇 問21〇 問22〇 でここも全問正解でした。

第7問(問23~問25)

第7問はライフプランニングと資金計画からの出題でした。問23と問24はキャッシュフロー表の数値を求める問題。問題集にはこの問題は過去必ず出題されているとかかれていたのですが、やはり出題されてますね。まぁ、答えを求めるのは簡単なのでサクサクと電卓を使って処理しました。

問25はクレジットカードの問題でした。これは(ウ)を間違えました。ボーナス一括払いは手数料はかからないんですね。ボーナス一括払いを使ったことがなかったので知らなかったです。あと正解はしましたが、(イ)もわかりませんでした。そもそもアドオン金利という用語を知らなかったです。

ということで、第7問は、問23〇 問24〇 問25△ でした。

第8問(問26~問28)

第8問もライフプランニングと資金計画からの出題でした。3問とも終価係数や年金現価係数などを使って金額を求める問題でした。これは問題集にもたくさん載っているのですが、正直なところどんなときにどの係数を使うかは覚えてなくてその場で考えて計算しました。3問とも問題なく正解できました。

ということで、第8問は、問26〇 問27〇 問28〇 でした。

第9問(問29~問34)

第9問は総合問題でした。まず問29は消費税の問題。これは土地に消費税がかからないことを失念していたためさっぱりわからなかった問題です。逆にいえばそのことをわかっていればすぐ解ける問題でした。ちょっともったいなかったなぁと思います。

問30は住宅ローンの問題でした。これは僕のもっているテキストには載っていないことが多かったのですが、連帯債務と連帯保証の違いを考えながら何とか正解を導き出しました。

問31は所得税の仕組みの問題。所得控除と税額控除の問題でしたが、これはしっかりテキストを読んでいたし、問題集でも解いたので大丈夫でした。

問32は収入保障保険の問題。これはパっとみてわからなかったので飛ばしました。最後に戻りたかったのですが時間がなくて結局適当に選択して終了。ただ運よく正解はしていました。

問33は健康保険の問題。これは総医療費がわかれば求められますね。資料から剛さんが普通の会社員であることがわかるので自己負担額は3割。それがわかれば総医療費は60万円とわかるのであと問題に載っている式にあてはめるだけですね。

問34は雇用保険からの問題。社労士受験生ですが雇用保険は昨年の社労士試験以来勉強していなかったものの、これくらいのレベルの問題であれば答えられます。

ということで、第9問は、問29× 問30〇 問31〇 問32〇 問33〇 問34〇でした。

第10問(問35~問40)

いよいよ最後第10問も総合問題でした。問35は個人バランスシートの問題。簡単な問題だったのですが、晴美さんの動産等の100万円を見落としてしまい4440万円としてしまいました。時間がほとんどなくなっていたのでケアレスミスをしちゃいましたね。

問36は給与所得の源泉徴収票から所得税額を求める問題。これはやれば解けると思うのですが、時間がなかったので飛ばしました。

問37は投資信託の収益分配金の問題。これは問題をパっとみてもよくわからなかったので飛ばしました。

問38は確定申告の問題。ここでは一時所得の金額を求める必要がありましたが、特別控除の50万円が出てこず、仮に出てきたとしても、一時所得の金額の1/2が他の所得と合算されることを思い出せなかったので、いずれにしろ解くのは厳しかったです。

問39は老齢基礎年金と老齢厚生年金の問題。年金の中でも基本的な問題だったのでここは問題なく解けました。

最後問40は健康保険の問題。ここはもう時間がなくてざっと読んで選択肢を選んでいきました。(イ)(ウ)は正解できましたが、(ア)は間違えました。任意継続被保険者の項目であることに気づかず、普通に3割負担を選んでいました。しっかり読めば間違うこともなかったのですが、時間がないとこうなっちゃいます。

ということで、第10問は、問35× 問36× 問37× 問38× 問39〇 問40△ と散々でした。

以上、実技試験の試験雑感でした。予備校の先生の解説を少し視聴しましたが、今回は比較的簡単な試験だったようですね。まぁ、僕には結構きつかったですが、何とか8割くらいはとれそうなので合格はできそうでよかったです。